決意の日
2017年6月13日
社員29名
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月に1回で開催している社員同士でビジョンを語り合う会。
ビジョン共感を大事にしている組織だからこそ、社員間のコミュニケーションをとれる場所をつくり、それぞれがこの組織で成し得たいことを語り合う。
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6月の会では2年後IPOの目標が社長から全体周知された。
IPOしないという選択がある中で、あえてIPOを目指す理由は一つ。
成長産業の支援をする会社の社会的認知度、信頼感を高めることで、より一層インパクトの大きい仕事ができる。
スタートアップがそうであるように、スタートアップを支援する私たち自身も大義を成し遂げるために一段階上のフィールドを目指すことに恐らく異論はないだろう。
29人のうちIPO経験者は社長ともう1名のメンバーの2人のみ。
IPOをするために何が必要で、どんな落とし穴があって、どんな歓喜が待っているのか想像がつかない。もしかしたら何も変わらないかもしれない。
でもこの目で、この身体で確かめたいと思った決意の日。
2016年入社時のこと
これから、HRの観点から成長支援を行うスタートアップに入った自身の経験をもとに、組織のダイナミズムをここに書き留めていきたいと思います。
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私は大学院でカレッジスポーツを勉強し、本気でカレッジスポーツの市場を作りたいと思い、新卒で東証一部上場の中規模人材会社に入社しました。
入社1年目で社内事業コンテスト出場してグループの社長と一緒にビジネス推進をしたり、事業部で2人しかいない営業推進部で新規営業をしたりポジションを取れていたつもりでした。
ただ漠然とこのままでいいのか、他社に転職しようか考えていた3年目に入った頃、グループ会社である今の会社に異動が命じられました。
当時社員14名、インターネット領域で人材をヘッドハンティングし、本当の意味での人材の再配置を行う事業を展開している会社は別会社といっても過言ではないほど異質なものでした。
でもまだまだ揃っているものも少なく、入社した頃の組織は
・案件共有や情報共有はFBベタ打ち
・スプレッドシートで案件を手動更新
・売り上げ積み上げ下位2名ずつが毎週のMTGで吊るし上げ
・個々人が情報を隠し持っている(だけかもしれませんがそんな風にしか見えなかった)
という状況でした。
私自身も使用するアプリはホーム画面に収まる程度、
インターネット企業を応援することの大義やワクワク感は特にありませんでした。
でも以下4つの意地でひたすら走り続ける…いや、食らいついていくという表現の方が正しいくらい、必死な生活を送りました。
・私がイケてないと送り出してくれた関連会社が悪く言われるのは絶対嫌
・手をかけてくれたバディに恩返しをする
・関わる候補者を私が関わることで不幸にさせたくない
・目に見える成果が出せていない自分の経歴を塗り替える
毎日満身創痍で帰路に着き、ほぼ毎日寝落ちをしていました(夏だからか、気が張っていたのか風邪は引かなかった)。
せっかくバディが仕事をくれても、きちんとフォローが行き届かず、バディにも候補者にも申し訳ない気持ちでいっぱいになり、
自分の無力さを減らすために走り続けていたころ、
そんな2016年7月の月末滑り込みでバディとの同席者の内定承諾。
本当に嬉しかったとともに、紹介して内定承諾をされた企業に悪い噂が流れたり、悪い評価がないか、候補者が不幸にならないか心配してもキリないかもしれないが、びくびくするという新しい不安が出てきました。
でも、せっかく自分には自由にチームアップできる権利があるので、自分の候補者が入社した会社は勝たせる支援をし続けようという決意ができ、「頑張るモチベーションが自分以外になると人は強くなれる」ということを実感しました。
「好きな会社はないけど、勝たせる必要がある会社がある」
そんな学びを得た1年目でした。